コンクリート打ち放しマンションの大規模修繕工事報告
2024年03月06日
皆さんこんにちは。
工事部工事グループの山戸です。
今回は、昨年の9月~12月の期間に行ったマンションの修繕工事の中で、ほかの現場であまり見ない仕様の修繕をしましたので、それを簡単に紹介しようと思います。
▼工事完了写真
今回の現場で変わった仕様となっていたのはマンションの壁面になります。
一般的にテクシードが行っているマンションの壁の修繕工事は、躯体となるコンクリートがタイル張りや、塗装仕上げとなっていることがほとんどです。
▼一般的なマンションの外壁(塗装またはタイルでの仕上げ)
ですが、今回のマンションの壁の既存はタイル張りや塗装をせず、コンクリート面の表面自体を仕上げとする「コンクリート打ち放し」となっています。
コンクリート打ち放しの修繕の難しいところは、下地を補修した箇所がタイルや塗料によって隠すことが難しいという点です。
通常の塗装工事は、塗装の前工程でできた補修跡をタイルや塗料の色で隠すことができます。
ですが、今回の塗装は、見た目はコンクリートの表面のままきれいに仕上げるカラークリヤー(透け感を持つ色の塗料)での工法となっています。
そのため、なるべくもとのコンクリートの色に近い材料で、かつ目立たないように補修する必要がありました。
今回は、下記写真の様にひび割れ部に白い補修材を擦り込み、はみ出た部分を削り取って下地の補修をしました。
ちなみに使用した材料は、インターナショナルペイント株式会社さんのIPパテ万能という補修材です。
▼ひび割れ補修状況
その後、4段階に分けて塗装を行います。
今回の塗装はエスケー化研株式会社さんのセラミクリートTR-Si工法を採用しました。
ここで1つポイントとなることは、塗装の2工程目になる色合わせです。
色合わせとは補修した箇所を目立たなくするように色を調整することを言い、補修跡に色合わせ用の材料をスポンジで押し当てるように行いました。
この色合わせをうまく行うことができれば、その後の塗装の工程できれいに施工することができます。
▼塗装の工程
下記の写真はコンクリート塗装の施工前と後の比較写真になります。
修繕後はコンクリート独特のざらざらした手触りから、保護塗料のつるつるした手触りになります。
実際に現地で確認すると違いがよくわかるため、発注者の方から大変満足したとの感想をいただきました。
今回はコンクリート面の補修と塗装工事について説明をしました。
お住まいのビル・マンションの壁がコンクリート打ち放しの方は是非、検討してみてください。
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